しがないサラリーマンのブログ

昔はバンドにのめり込んで 、いまは写真を撮るのがちょっと好きで、産まれたばかりの娘が溺愛している、いつかコーヒー屋をやりたいなーと思っている海外駐在員としてアメリカ在住のしがないサラリーマンのブログ・・・。

アメリカで初産を経験した(出産まで41時間の記録:その3)

前回からの続き

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高血圧・陣痛からの便意

2度目の陣痛促進剤投入。左のやつが促進剤。右は点滴。

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21時頃には、子宮口が6.7cmになったと言われる。
妻は「え・・・。まだまだじゃん・・・。」という感じで。
少し寝ては、陣痛で目がさめる、ということを繰り返す消耗戦。
もう少しで出て来るから頑張れ、と励ますしかない。

ちなみに、帝王切開の可能性もゼロではないという理由で(多分)
妻は24時間以上、飲まず食わずの状態が続いていた。
小さい氷のかけらのみ口に含むことを許されていたけど、
喉の乾きがとても辛そうだった。横で飲み物を飲むのも憚られる感じ・・・。

 

 
少しうとうとしながら迎えた朝6時頃、うんち騒動が始まる。
これは女の人にしかわからない。
「うんちが出そうだから看護師さん呼んで!!」といきなり騒ぎ始める。
看護師を呼ぶと「来たわね!!いよいよ赤ちゃんが出て来るわよ!!」と部屋を去る。
「いや違うの、本当にうんちが出そうなの!!トイレットペーパー取って来て!!」
妻に言われるがまま紙を渡す。仕切りにお尻に紙を当てる仕草をする妻・・・。
漏れている様子はない。(今考えれば、何も食べてないんだから出るわけない・・・)
 
「うんちが出るよー。本当にうんちなんだってー。」
「看護師さんは、それだ分娩の合図だって言っているんだけど・・・」
「違うって!!絶対うんちなんだって!!」
という攻防をしばらく続けること30分。
 
お医者さんが部屋にきて触診。
「Fully Open !!」(子宮口のこと)
 

分娩開始

1人のお医者さんと、4人の看護師さんが部屋にどっと入って来る。
えーと・・・。これは本当に始まるっぽいな・・・という感じ。
半分寝ぼけた状態で、分娩が開始される・・・。
 
朝6時30分から分娩開始。入院してから約40時間。
自動的に、旦那は出産に立ち会うというシステム。
「はい、こっちの足を持ってあげて」
「いぇ・・・いぇす・・・・」
 
2〜3分おきにくる陣痛のたびに力む。
またから半分くらい頭が出てきた(しばらくして気づいた・・・)のを
目の当たりにした時には、正直、なんじゃこりゃ・・・という感じでした。
本当に神秘的というかなんといういうか。
 
30分の格闘。
最後は陣痛に関係なく、踏ん張って!!がんばれ!!という感じ。
最後の一息、というところで、医師と看護師が全員、モニターをみて沈黙になる。

え・・・・何?・・・・なんでみんないきなり黙るの?
今まで常に声をかけてくれていたのに、なぜみんな黙るんだ・・・?
視線の先にあるモニターを見ると、赤ちゃんの心電図が反応してない。
嘘だろ・・・
異変に気づいた妻も「なに?どうしたの?何かあったの・・・?」と
半分泣きべそをかいた顔できく。
とっさに「大丈夫、なんでもないよ、もう一回頑張ろう」と。
 
そして、その次の踏ん張りで・・・
2018年01月06日 07時02分 
女子が誕生
 
取り上げて、寝かせた直後の写真。
看護師に「Photo!!」と促されてパシャり。
わんわん泣いていて、元気なようだった。
沈黙の意味は、いまだに知らないけど、本当によかった。

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自分にとって初めての子供。
赴任治療を開始してから約2年越しの念願。
とても言い表せない感情が心に湧き上がる。なんとなく人ごとのような。
 
自分の手の甲にフットプリントまでしてもらう。

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