しがないサラリーマンのブログ

昔はバンドにのめり込んで 、いまは写真を撮るのがちょっと好きで、産まれたばかりの娘が溺愛している、いつかコーヒー屋をやりたいなーと思っている海外駐在員としてアメリカ在住のしがないサラリーマンのブログ・・・。

アメリカで初産を経験した(出産まで41時間の記録:最終回)

前回からの続き

入院から41時間での出産

2018年01月06日 07時02分
2,825gの女の子が誕生した。 

本当に無事に産むことが出来てよかったという安堵に包まれる。
生まれた直後、赤ちゃんの病院は?小児科医は決まっているのか?
ということを矢継ぎ早に聞かれ答える。

検査をするために赤ちゃんは新生児室へ。
妻は産後も血圧が高くて、Magnesiumの投与を継続する。
まだ血圧が高いから一般病棟へ移るのは明日の朝(月曜日)になるだろうと。

13時ごろ赤ちゃんが部屋に帰ってくる。
布できれいに巻かれていて、いも虫みたい。

f:id:sound-like-shit:20180121140558p:plain
看護師さんの手ほどきを受けながら初めて哺乳瓶でミルクを与えてみる。
ついでにオムツ交換の手ほどきも受ける。
何というか、とても愛おしい。

赤ちゃんを看護師さんに預けて、妻は少し睡眠をとる。
一度、家に帰って、インスタントラーメンを食しシャワーを浴びて着替える。
近所に住んでいる職場の同僚の家にいき、無事に生まれたことを伝えて、
16時ごろ再び病室へ。

さて、名前は何にしようか・・・。
生まれた瞬間にこの子の名前はなにか?と聞かれたけど、まだ決まっていなかった。
自分の父親から男と女両方のパターンの名前を預かっていた。
妻と話、最終的に父親の考えた、その名前にすることとあてる漢字を考えた。
自分の子供とはいえ、名前を考えることにもなんとも言えない感情が・・・。

妻は高血圧が続いていて、Magnesiumを継続。
この薬が終了しない限り、飲食も出来なければ、一般病棟へのいけない。
出産当時の土曜日の夜は、そのまま分娩をした病室で一夜を過ごす。
血圧次第で翌日に退院だと言われていたが、結局、出産した日から2泊することに。

結局、翌日昼過ぎまで、一般病棟には移れなかった。
というのも、分娩の部屋は、同時に2人までの入室しか許可されていなく、
面会に来たいという知人からの要望に答えることが出来なかった。
カテーテルも一般病棟に移る直前まですっと付けていた。

一般病棟に移ってから

赤ちゃんが生まれてからよく聞かれること

 小児科はどこか?担当医は? (小児科はあらかじめ決めておくこと、)
 母乳か、粉ミルクか?(母乳を飲ませるための練習がある)
 名前は?(病室にくる人くる人同じ必ず聞いてくる)

飲み食いが解禁される(オーダーブッフェ的な)

(建前は)旦那のためのオーダーは出来ない。
とはいえ、アメリカの病院食だから、そんなに期待しないほうがいい。
なんだかんだ、木曜日の昼ご飯が最後だったから、
木曜日の夜、金曜日の朝昼晩、土曜日の朝を抜いている。
空腹は感じないらしい。喉の渇きとの戦いが辛かったと。
病院には食堂や売店があるので、自分の食事は特に困らなかった。

授乳の指導 by ベテラン看護師

母乳のやり方講座をやってくれるベテランのおばさんがきて、
赤ちゃんの頭を掴んで、おっぱいにねじ込む指導が入る。(超豪快)

基本的には、検査か、預かって欲しいと言わない限り、赤ちゃんは一緒にいる。
妻も自分も疲れていたから、夜は赤ちゃんの面倒を見てもらって、ゆっくり寝た。

病院のメディカルレコードをもらっておく

アメリカ用の出生届を出す必要がある。SSNの申請も合わせて出来た。
あとで気づいたことなんだけど、出生証明が取得できるまで2週間くらいかかる。
会社での申請(保険の適用とか)をとかをするのに、病院のレターが必要。
この病院のレターが、出生届が出るまでの仮証明的な扱いになるらしい。
退院するまでにもらっておけばもう一度、病院に取りに行く手間が省ける。

妻のシャワー解禁

食事と同じく、土曜から体を拭いてもらう程度だったから
シャワーを浴びることが出来てとても気持ちだ良かったみたい。
少し縫ったから歩く時に痛みを伴うらしいけど、それは一般的な話。

持っていくといいもの(アメリカ出産を控えている人へ)

注:私は病院に4泊したので、そういう視点で書いています。
(トイレ・洗面台・シャワーは部屋に完備)

・歯ブラシと歯磨き粉
・シャンプーと石鹸(これがあれば家に帰らなかったと思う)
・暇を潰すためのアイテム(自分はパソコンと電源)
・着替え(旦那さんが病院に寝泊まりするなら旦那さんも)
チャイルドシート(退院の時に帰れなくなるので車にセットしましょう)
・カメラ(スマホでいいならそれでもよし)

 

別にいらないもの(Webでよく見かけるもの・・)
・赤ちゃんの服(病院で着せてもらっているのをそのまま持って帰ることが可能)
・おくるみ、オムツ、お尻拭き、ミルクなどなど(全部病院にある)
・ペットボトル用ストローキャップ(水を飲めないから要らない)
・軽食(飲食禁止だったんだけど:日本はありなのか・・・?)
・ テニスボール(痛みを和らげるらしい:アメリカは無痛分娩が一般的なので)
・タオル(病院にある)

 

アメリカでの出産を心配している人は、そんなに心配しなくていいと思う。
特に、第一子をアメリカで出産する場合、日本のそれも知らないから。
想定外の事態が起きた時のために通訳とかの保険はかけたほうがいい気がする。
薬の投与とか、何の薬なのかすごいきになる人は特に・・・。

入れ替わり立ち代わり、20人くらいの人が妻の出産に関わっていると思う。
とにかくみんな底抜けに明るい。本当に。我がことのように。
多分、あれがなかったら心がついてこないんじゃないかと。
いくら出産というとても前向きなイベントだとして、心配ごとも多い。
でも、みんなに励まされて、元気をもらって、乗り切った感じがあった。

旦那さんは、仕事が忙しいということもあるかもしれないけど、
できれば入院から退院まで、一緒に過ごしたほうがいいと感じた。
妻にも子供にも、よく頑張った、ありがとう、感情しか出てこないし、
家族の一体感みたいなものを感じた気がする。